僕はきっと旅に出る

情報に疎く、垢抜けず、光を避けて歩くタイプの人間の、取り立てて騒ぐほどの事は何もない冒険。

【坂井・あわら】湯、酒、お城、岸壁、無人島、深夜のドライブ

9/3の深夜。9/4に日付が変わり、俺たちは名古屋から出た。今日はあわらに宿を取っている。
今年最大級の台風21号は間近に迫っていて、少し緊迫していた。今回は公共交通機関を使わない。自家用車で移動する。名古屋を出ないうちから大雨に晒された。濃尾大橋を渡り、国道21号線と8号線を行き、福井県に到達する。
今回の旅行は一人ではなかった。バイト先の人たちと共にいた。
珍しい事だ。長い長い運転でも、暗闇の中で頼れる連中がいれば、心強い。

敦賀を抜け、越前に至る頃には、闇は去り、瞳には太陽の光が反射して、全てまばゆい色彩の世界に変わる。
朝焼けは綺麗で、風景はのどかで…あと数時間で台風が直撃するなんてなぁという感じ。

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まずは此処だ。
丸岡城。別名は霞ヶ城。その名の由来は合戦時に大蛇が現れて霞を吹き、城を隠したという伝説による。(Wikipediaより引用)
天守閣だけが残っている。この天守閣は北陸に唯一現存していて、他に現存する中で犬山城とどちらが古いか、という議論はあるものの、日本最古と呼んで問題ないようだ。
朝6時くらいだったので当然のように何もやってない。人はいないし、売店は空いてないし、天守閣に登ることもできなかった。眺めるだけ。身分相応ってことだ。全然良かった。
丘陵になっていて、少しのぼっただけで朝焼けに照らされる丸岡の光景を眺められる。山、平野、家々。こういうのでいいんだよ。

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↑公園にこんな看板が立てられていた(笑)
一体何なんだ?
リア充のことかな。

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↑「日本一短い手紙」が、丘へのぼる階段の柵とかに設置されてる。これがなかなか面白い。必見だ。


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次にやってきたのは東尋坊
半年前に訪れた場所だ。夏に来るとまた違った景色。まず緑が多い。しかもトンボが大量発生していた。冗談じゃないくらい大量に発生していた(笑)

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ご覧のように波は穏やかだ。
地元の人間によれば、朝は穏やかでも、昼頃になると荒くなるそうだ。今日は、台風もやってくるしな。

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↑断崖絶壁の鋒(きっさき)。人は何故、ここにお金を撒いていくのか?

朝飯は東尋坊にあるメシ屋で摂った。
通りには数多の店があるが廃れている。早朝の風景って感じだ。その中で、やまに水産、ここだけが営業していた。こんな朝早くからたくさんの従業員が働いていた。
オバチャンが「空いてるよ」って客引きしてくれたので、ここで朝飯にすることに。
なんでも、深夜に荷揚げした海鮮を朝から並べるんだと。
台風がやってくるので、今日はもう漁がないそうだ。

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↑甘エビ丼。強烈にオススメされたので、みんな注文。
めちゃくちゃボリューミー。すげえハラ一杯になった。日本海の海鮮はやっぱり美味ぇぜ。


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車を走らせて雄島に向かう。東尋坊から一瞬だ。
真っ赤な橋がデラ目立つ、なんだか強いインパクトのある無人島だ。60分かからない内に一周できるミニマムな島だが、評判では、特徴や逸話の多い島なんだという。
東尋坊で自殺した人の霊魂がこの雄島に漂着するとか、雷が落ちて磁場が乱れた岩場があるとか、永遠に冷たいままの水場があるとか。。。
要は心霊スポットなんだと。

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祠。

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木々。

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狭い道。

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洗濯板のような海岸。雄島の橋がない側が大体こんなモン。すげえでしょ。

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スパイダー。道をよく見ると、こいつらめっちゃ居る。
それに蛇かなんかみたいな、細長いものを掴んだトンビが飛んでいるのを見た。上を見ればトンビが飛び交う。強風に押されてて可愛かったなと思った。This is 無人島。

半年前に東尋坊を訪れた時、雄島はスルーしちゃったんだけど、割とマストだと思う。
面白いよ。
どうせなら、ここも寄ったら? って迷いなく言えるスポットだよ。
そしてここから眺める東尋坊の断崖絶壁は、割とショボく見えるよ。もちろん、遠いから小さくなってるってだけなんだけどね。風情の無い建造物とかも見えちゃうし。眼前にあったらド迫力。


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↑三国にある「ワンダーランド」。
これ、フォールアウトに出てくるヤツじゃん!(笑)
俺、こういうのに弱いんだよ。胸が癒されてくって感覚。


旅に必要なものは何だろう?
何が要る?
誰もが自分の中に、絶対に外せないものを持っているものだ。
例えば、酒。
俺にとっては酒は欠かせない。
アル中でもなんでもないし、高いし、健康に悪いし、合法ドラックだって知ってるが、旅先では酒を手に入れたいという欲求が強くなる。意見の一致する仲間のナビでこの酒蔵へ。
(ちなみにその仲間から「ヤフー・ナビ」という存在を知らされた。これがめちゃくちゃ便利だ。こんなものの存在を許していたら、カーナビ屋は近いうちに消滅しちまうんじゃねえの? ってくらい使える!)

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福井県の名産、黒龍。創業は200年前にのぼる。九頭竜川が流れる豊かな土地で、この吟醸酒は生まれる。
酒蔵の正直めっちゃ入りにくい入口から勇気を出して入ると、気のいいオバチャンが接客してくれた。あの時は胸を撫で下ろしたよな。
おすすめの銘柄を我々は二つ、一升瓶で購入。どちらも3,000円程度なので懐に易しい。
写真を取り損ねたが、俺は「特吟」、仲間は「冷やおろし」という一品だ。冷やおろしはなんと今日から販売スタートなんだと。

酒を手に入れた俺たちは、坂井市に「避難勧告」が出された事もあって、はやめに宿に向かった。
運転してたら一斉にスマホが鳴り出すモンだから、すげえビビったぜ。
今回はあわら市の清風荘という宿に泊まった。メシ付きで1万円ちょっと。ほんとはメシは付けてなかったんだが、さすがに最強クラスの台風が直撃してる中、宿から出るワケにいかねえよな(笑)
メシ単体で4,000円もするんだけど、パフォーマンスは中々良かったよ。バイキング形式で、結構品目が多かった。こういう雰囲気のメシって本当にどれくらいぶりに摂ったんだろう。

そしてあわら市なのでメインは温泉です。
温泉って俺、全然入ったことないのよ。でもやっぱり心地いい。
肩まで浸かって、深呼吸をする。体温が上昇するのを感じながら、取るに足らない人生を忘れる。
客も少なくて、独占してるって感じだ。河童の気分さ。
外を見ると、台風が直撃してるってのに露天風呂に入ってる猛者がいた。男の中の男だ。俺は真似した。すぐに出た。

部屋に入ってアルコールを入れたら、秒で寝た(笑)